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こんにちは!
はるかみの投資研究室へようこそ!
今回はYoutube Liveでリスナーさんから質問を頂いた件について、回答していきたいと思います!まず、質問内容を見ていきましょう!
さくらインターネットを空売りした時なにを考えていたか、どのようにショートしたか脳内の思考を教えてほしい!
承知しました!
ショートって難しいイメージがあると思いますが、実はショートはロングより簡単だとはるかみは思っています。
意外ですよね?
なぜそうなるのかも今回のさくらインターネットを使って解説していきたいと思います!
空売りする銘柄の選ぶ方法
空売りする際の考え方は、実はロングポジション(買い)をするときと同様に考えています。
どういうことかというと、
- ファンダメンタルがいい会社(財務や業績)
- テクニカルがいい会社(チャートや出来高)
これが二つ揃っていないと株を買うことはしません。
よくはるかみが言うやつですね(笑)
なのでチャート信者で業績を見ないのもNGですし、逆に業績だけを見てチャートを見ないのもNGと考えています。
ということはショートする際の銘柄を選ぶ方法は、
ファンダメンタルが悪くて、テクニカルも下げそうな会社
を選ぶことになります。
ここでいうファンダメンタルが悪いというのは、赤字であることや業績が下がっていることだけを言っているのではなく、会社の規模(時価総額)に照らし合わせて黒字額が少ないことや業績の伸びが追いついていないことを言います。
例をあげていうと、はるかみが初めにさくらインターネットの空売りをしたのは2024年の3月上旬でした。
(ちなみに投資の記録は全てリアルタイムでYoutubeかTwitterにあげています。なので遡ってみてもらえれば正確な建値も出てきます!)
実例!さくらインターネットのショートから考える
Twitterを確かめたところ初めのエントリーが3/4でそのあと売りあがっていこうとしていたようです。
では、なぜさくらをここで空売りしたかですが、先述したようにファンダメンタルとテクニカルの側面で考えていきたいと思います。
ファンダメンタルから見たさくらインターネット
3/4時点でのさくらインターネットのPERは550倍ほどでした(笑)
とはいえAI用データセンターの増築など国策にかかる部分が多く利益も大きく伸びていく予想が既に出ている状況です。そのため翌年の上方修正などを加味したPERが200倍を超えていたのが、その時の市況です。
そもそもPER200倍ってどんなもん?ってなる方もいるかもしれません。
PER200倍とは純利益の200倍の時価総額、即ちもし利益が成長せずに現状維持だとすると、投資家は200年分の利益を待つ必要があるということです(笑)
まぁとはいえ大きな成長が期待されているため、成長しないということはないですよね。
じゃあどれくらい成長が見込まれていると思いますか?
ここで直近5年間の間に一気に成長するという仮定としての条件を出してみたいと思います。
金利=2%
PER=200倍→20倍
成長年数=5年間
計算式は少し複雑なので、回答だけを出すと大体年間利益が58.4%づつ伸びていかなければいけません。5年間で10倍の利益を出すわけですから…とてつもない成長率ですよね。
これが金利が少し上がって3%、成長年数が3年だとすると115.4%毎年の純利益の成長が必要になります。
もちろん無理だとは言いません。
そういった成長をする会社も稀にありますので!
四季報のさくらインターネットの純利益予想は
2025年11億7千万、2026年15億円となっています。
(直近IRで2025年は15億5千万の決算が10/27に出ましたが)
となると大体増益率は30%弱ですよね。
もし最新のIRを鑑みて差分を2026年側に入れてみるとしますしょう。
例えば、2025年11億7千万、2026年15億円+(15.5-11.7億)
これで約60%の純利益の増益となります。
実際今回でたIRは素晴らしいものであるもののPER200倍というのは、これをあと4年間続けなくてはならないということです。
上述したようなことから、実際に設備投資を必要とする会社で莫大な国の支援があるものの、このハードルは相当厳しい上にバブリーであることをはるかみは当時考えていました。
テクニカルから見たさくらインターネット
テクニカルの側面では、先ほどのチャートを見ていただきたいのですが株価が1万円に近づいており節目で売られやすい局面であると考えていました。
同様にここで大きなテクニカルが出るだろうなと思い、ジャブで少ないロットで入っていくことにしようと考えていました。
実際に1万円を超えた際に再度空売りしようとしたんですが、売禁になり追加のショートを打てなかったのは痛いですし、売り側としてのリスクであると認識するべきでした。
1万円を超えた際に十字線が出て長めの上髭が出ていますが、こういったプライスアクションが節目(強いサポートやレジスタンス、節目の1万円など)で出るときは大きな意味を持ったロウソク足になります。
ここでショートを打つのは最適なポジショニングだと思います。
(実際には売禁で売れないので、事前にポジションを持っていたのは良かったかもですが)
現在のさくらインターネットは売れるのか?
決算終わって爆上げしているさくらインターネットですが、今後も空売りできるか考えていきたいと思います(笑)
以前は10000円だった株価も今は5000円なので、どうしてもショートのリスクは上がっていることは念頭に置かなければいけません。
バブリーであればあるほどおかしな値付けがつくので!
2024/10/30現在では、
PERは120倍ほどまで下がってきました。
だいぶ甘い水準で、金利2%、PER120倍→30倍、5年間での成長を考えると純利益は32%毎年成長する必要があります。
とはいえ、GPUもすぐに古いものになりますしAI市場がどうなるかも分かりません。
それを鑑みて5年は長い、3年だと思う気持ちもあると思います。
そうなると大体毎年利益が今の水準から60%づつ成長しなくてはいけません。
昨日でたIRから考えると
2025年純利益15.5億円
2026年純利益24.8億円
2027年純利益39.7億円
2028年純利益63億円
これぐらいのペースで増えていかなければいけません。
まだ、2026年度の予測値は出ていませんが、厳しい水準だと思います。
まぁそれでも10,000円の時を見ているので以前のように気楽にショートは打てなさそうではありますね。
そうなるとテクニカルもシビアになってきます。
早めに損切りしながらちょこちょこ入っていくことになりそうですが、
執筆時にちょうど出ているこの上髭なんかは一つの損切りの目安にはなりそうです。
この上髭をブレイクしたら損切でショートを持つなんてのは悪くない戦略だと思います。
以上が、さくらインターネットを空売りする際にはるかみが考えていたことになります!
再度入っていく際にはX等で報告はすると思うので、お祈りしておいてください(笑)