未来の主役になる10銘柄を一気にまとめてみた
最近、日本政府が「国家戦略技術」という新しい枠組みを打ち出し、
これから国として育てていく6つの重点分野を発表しました。
- AI・先端ロボット
- 量子
- 半導体・通信
- バイオ・ヘルスケア
- 核融合
- 宇宙
どれも未来産業のど真ん中を走るテーマばかり。
こうした領域は、研究開発の後押しや税制優遇も入りやすく、
投資家としては真っ先に注目しておきたいところです。
今回はこの6分野のうち、バイオを除いた 5分野×2銘柄=計10銘柄 をまとめました。
最後には、個人的に今すぐにでも買いたい!と思った推し銘柄も紹介しています(笑)
1. AI・先端ロボット分野
① ファナック(FANUC/6954)
● どんな会社?
山梨県に本社を置く、世界トップクラスの産業用ロボットメーカー。
黄色いロボットを見たことがある人も多いはずです。
- 産業用ロボット
- CNC(工作機械を制御する装置)
- 工場自動化システム
この3つが柱になっていて、
「モノづくりの現場の頭脳+手足」を丸ごと提供している会社です。
● 国家戦略技術とのつながり
AI・先端ロボット分野のど真ん中。
今後、人手不足の工場では
「ロボット+自動化+遠隔監視」が当たり前になっていきます。
ファナックはすでに
- ロボットとCNCを組み合わせた自動ライン
- 複数ロボットをまとめて制御するシステム
を世界中に展開していて、日本だけでなくグローバル需要が期待できます。
● 投資の視点
- 自動車・電子部品・物流など、景気敏感な業界との連動はある
- ただし「工場自動化」という長期トレンドに乗っている
- 財務体質も強く、景気の波を耐えながら成長してきた実績がある
「景気サイクルはあるけれど、長期ではイノベーションの中心にい続ける会社」
というイメージに近いです。
② 川崎重工業(7012)
● どんな会社?
バイクや新幹線のイメージが強いですが、実は
- 産業用ロボット
- 防衛・航空宇宙
- エネルギー・プラント
など、重工業の総合メーカーです。
● ロボット分野が面白い理由
人型ロボット「カレイド」シリーズで注目を浴びています。
- 危険な現場での代替作業
- 工場や物流倉庫での重作業
- 高齢化社会における人手不足対策
など、「人の代わりに現場へ入るロボット」というポジションを狙っています。
● 国家戦略技術+防衛の二枚看板
- AI・ロボット分野
- 防衛・航空宇宙
どちらも国家戦略上重要な分野です。
日本国内だけでなく、海外向けの防衛・航空案件も増えてくれば、
成長ドライバーが複数ある銘柄として面白くなっていきます。
2. 量子テクノロジー分野
③ TDK(6762)
● どんな会社?
元々はコンデンサーや磁気テープなどで有名な電子部品メーカー。
今は、
- センサー
- 電源モジュール
- 電子材料
など、「見えないところで効いているパーツ」を世界中に供給しています。
● 量子+データセンターでの役割
量子コンピュータそのものを作っているわけではありませんが、
その前段階となる
- 高速な光電変換デバイス
- 省エネ型の電源・電子部品
などで、データセンターの省電力化・高速化に貢献しています。
AI時代のインフラであるデータセンターは、
「いかに速く、いかに低消費電力で動かすか」が勝負。
ここでTDKのような部品メーカーが効いてきます。
● 投資の視点
- EV・データセンター・再エネなど、複数の成長分野にまたがる
- 「BtoBの地味な会社」に見えますが、世界シェアの高い製品が多い
中長期で「電子部品×構造的成長」を取りに行くなら、候補に入れておきたい銘柄です。
④ NTT(9432)
● どんな会社?
言わずと知れた通信大手。
携帯・固定回線・データセンターなど、インフラを広く持っています。
● 量子・IOWNという長期テーマ
NTTが面白いのは、単なる通信会社にとどまらないところ。
- 光技術をベースにした次世代ネットワーク構想「IOWN」
- 光量子コンピュータの研究開発(東大・理研などと共同)
を進めていて、「量子時代の通信インフラを自分たちで作りに行く」というスタンスを取っています。
● 投資の視点
- 足元は「高配当・安定株」としての性格が強い
- その一方で、IOWNや量子技術が本格実用化されると、
通信インフラの価値がもう一段階切り上がる可能性がある
「ディフェンシブ株の顔をしながら、長期の技術オプションを持っている銘柄」として見ておくと面白いです。
3. 半導体・通信インフラ分野
⑤ アンリツ(6754)
● どんな会社?
通信計測機器の専業メーカー。
5G・6G、データセンター、光通信など、
**「高速で飛び交う信号を正しく測る」**ための機器を作っています。
● なぜ重要なのか?
半導体や通信機器は、設計だけでは動きません。
実際のチップやモジュールが、
- 想定した速度で動くか
- ノイズやエラーが許容範囲か
を検証する必要があります。
このテストの段階でアンリツの計測機器が使われます。
AIサーバーや高性能半導体が進化すればするほど、
「測定のレベル」も同じかそれ以上にハイレベルなものが求められるため、
地味ですが非常に重要なポジションです。
● 投資の視点
- 通信投資の波に連動しやすく、業績の波はある
- ただし、6G・光インターコネクトなど、次の波も見えている
「半導体・通信の裏側で、なくてはならない存在」を狙いたい人には、チェックしておきたい銘柄です。
⑥ 古河電気工業(5801)
● どんな会社?
老舗の総合電線・非鉄金属メーカー。
特に
- 光ファイバー
- 光ケーブル
- 通信用部材
などで世界シェアを持っています。
● 国家戦略技術との関係
AIデータセンターやクラウドサービスが増えるほど、
裏側では「光ファイバーでつながったネットワーク」が必要になります。
さらに、今後は
- チップ同士を光でつなぐ「光インターコネクト」
- データセンター内の光配線
など、もっと細かいレイヤーまで光化が進む可能性があります。
古河電工は、
「長距離の海底ケーブル」から「データセンター内の配線」まで、
光関連で幅広い技術と実績を持っています。
● 投資の視点
- インフラ投資に左右される面はある
- ただし、「データ爆発」「AIサーバー増加」という長期テーマと相性が良い
配当・資産バリューも含めて、中長期で見ていきたい銘柄です。
4. 宇宙ビジネス分野
⑦ QPS研究所(5595)
● どんな会社?
福岡発の宇宙スタートアップ。
小型SAR衛星(レーダー衛星)を使って、
天候や昼夜を問わず地表を観測できる技術を開発しています。
● 何がすごいのか?
従来の光学衛星は「晴れている昼間」にしか鮮明な画像が撮れませんでした。
一方、SAR衛星は
- 雲があっても
- 夜でも
観測が可能です。
QPS研究所は、小型衛星を多数飛ばすことで
- 世界中のほぼどこでも
- 10分おきレベルで
観測できる体制を目指しています。
● 投資の視点
- まだ利益よりも先行投資フェーズの色が濃い
- ただし、防災・インフラ監視・防衛・物流など、用途は非常に広い
「宇宙×データビジネス」の本命候補の一つとして、長期で追いかけたい企業です。
⑧ アストロスケール(アストロスケールホールディングス/186A)
● どんな会社?
宇宙デブリ(スペースデブリ)問題に取り組む日本発のスタートアップ。
- 不要になった衛星の回収
- 軌道移送
- 近接点検
など、宇宙空間の“片付け役・整備士”を目指しています。
● なぜ今注目されるのか?
このまま衛星を飛ばし続けると、
- 衝突事故
- 軌道上での連鎖的破壊(ケスラーシンドローム)
などのリスクが高まります。
そこで各国宇宙機関や企業が本気で考え始めたのが
「デブリをどう減らすか」という問題。
アストロスケールは、この領域で実際に宇宙実証を何度も行っており、
世界的にもトップクラスのポジションにいます。
● 投資の視点
- 売上・利益はまだこれからという段階
- ただし、国際機関や政府との契約が増えると、一気に事業が伸びる可能性がある
かなりリスクの高い成長株ではありますが、
「当たればでかい宇宙テーマ株」としてウォッチする価値はあります。
5. 核融合・次世代原子炉分野
⑨ 三菱重工業(7011)
● どんな会社?
発電プラント、防衛、航空宇宙、産業機械など、
日本を代表する重工メーカー。
● 核融合・次世代原子炉での立ち位置
- 既存の原子力発電所のタービンや機器
- 国際熱核融合実験炉(ITER)関連
- SMR(小型モジュール炉)の技術研究
など、次世代エネルギーの領域でもど真ん中にいます。
特に、核融合炉の重要部品であるブランケットなどの開発にも関わっており、
「核融合が本当に商用化に向かうなら、避けて通れないプレーヤー」の一つです。
● 投資の視点
- 防衛・発電・産業機械など、収益源が複数ある
- エネルギー転換の流れで、原子力や次世代炉への見方が変われば再評価の余地も大きい
「国家戦略×防衛×エネルギー」の三つ巴テーマ株として、長期ポジション候補になります。
⑩ 東洋炭素(5310)【個人的推し銘柄】
● どんな会社?
炭素・グラファイト(黒鉛)製品の専業メーカー。
- 半導体製造装置用部材
- 太陽電池・パワー半導体向け
- そして原子炉向けの高機能黒鉛
など、高温でも壊れない“特殊な黒鉛”を作っています。
● なぜそんなに推しているのか?
ポイントは 「高温ガス炉(HTGR)など次世代原子炉で使われる原子炉級黒鉛」 です。
- 高温でも形が崩れない
- 放射線にも耐えられる
- 非常に厳しい品質基準をクリアする必要がある
こうした原子炉向け黒鉛を、本気で商業レベルで供給できる企業は世界的にもかなり限られています。
東洋炭素は、日本の高温ガス炉実験炉(HTTR)向けに、
原子力機構と一緒に「IG-110」という炉内黒鉛を開発してきました。
さらに、海外のSMRメーカーである X-energy からも採用されていて、
2030年代以降に本格的に導入が進めば、
一気に需要が跳ねる可能性のあるポジションにいます。
● バリュエーション的にも妙味あり
- 炭素事業全体では堅実に利益を出している
- 原子炉向け黒鉛は、長年赤字でも研究開発を続けてきた“種まき中の事業”
今後、SMR・高温ガス炉の実用化が進めば、
「長年赤字でも続けてきた分野が一気に黒字化する」というストーリーが見えてきます。
● 投資の視点
- 短期で華々しく伸びるタイプではない
- ただし、長期で「原子力×エネルギー安全保障×希少技術」を取りに行くなら、面白い選択肢
個人的には、今回紹介した10銘柄の中でも、
“知る人ぞ知る国家戦略テーマ株” として一番注目しています。
おわりに:国家戦略技術は「長期テーマ」として追いかける価値がある
国家戦略技術の6分野は、
5年・10年スパンで国が本気で育てにいく領域です。
- AI・ロボットで人手不足を補う
- 量子・半導体・通信でデジタル競争力を高める
- 宇宙・核融合・次世代原子炉でエネルギーとインフラを守る
こうした流れの中で、ここで挙げた10銘柄は
それぞれの分野で重要な役割を担う可能性があります。
もちろん、どの銘柄も
- 業績の波
- 政策の変更
- 技術開発の遅れ
といったリスクはあります。
だからこそ、テーマ×企業の強み×バリュエーション の三つを自分の頭で整理しながら、
長期で追いかけていくことが大事だと思っています。
気になる会社があれば、
ぜひ一度、決算書やIR資料も含めてじっくり調べてみてください。

