市場相場分析

日経平均5万5000円へ。チャートが示す”驚愕”のパターンを発見しました。

「日経平均はまだまだ上がるかもしれない」

最近の力強い日本株市場を見ていると、そんな期待を抱く人も多いのではないでしょうか。しかし、もし「次の目標は5万5000円です」と言われたら、あなたはどう思いますか?

「さすがに言い過ぎでは?」と感じるかもしれません(笑)
ですが、実は過去のチャートを分析すると、この「5万5000円」という数字が浮かび上がってくる、非常に興味深いパターンが存在するのです。

今回は、2008年のリーマンショック後から現在まで続く、日経平均のチャートに隠された法則性について解説します。

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2008年から繰り返される「レンジ相場 → 50%上昇」のサイクル

早速ですが、日経平均の長期チャートを見てみましょう。分析のカギとなるのは、2008年以降の動きです。

チャートをじっくり見ると、市場が一定の価格帯で停滞する「レンジ相場(持ち合い期間)」と、そのレンジを上に突き抜ける「上昇」を繰り返していることがわかります 。

面白いのは、その上昇幅です。驚くことに、レンジ相場が長ければ長いほど次の上昇エネルギーが強くなると言われますが、このチャートでは期間の長短にかかわらず、

レンジを抜けた後の上昇率が毎回およそ50%前後になっているのです

  • コロナショック後 (2020年〜):約3年のレンジ相場を抜けた後、約50%上昇 。
  • 2021年からのレンジ後 (2023年〜):約2年強のレンジを抜けた後、約58%上昇 。

このように、まるで決まっていたかのように「レンジ→50%上昇」のサイクルを繰り返してきました。

これがリーマンショック後の16年間では、5回中5回ともレンジを作った後に概ね45~60%の上昇を繰り返しています!

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このパターンを当てはめると、次の目標は「5万5000円」

では、この法則を現在のチャートに当てはめてみましょう。

直近のレンジ相場の下限を起点として、同じように50%上昇すると仮定すると、算出される目標株価は「5万5000円〜5万6000円」あたりになります 。

もちろん、これは過去のパターンから導き出した1つのシナリオに過ぎません。しかし、これほど綺麗に法則性が続いているのを見ると、あながち非現実的な話ではないのかもしれない、と思えてきませんか?

テクニカル分析上は5万5000円という数字が見えてきましたが、ここで一度冷静になる必要があります。それは、企業の業績というファンダメンタルズの視点です。

もし、企業の利益が変わらないまま株価だけが5万5000円に達した場合、日経平均のPER(株価収益率)は

約25倍

に達します 。これは米国株(S&P500)並みの水準で、歴史的に見てもかなり割高です。

つまり、この株価上昇が「バブル」で終わらないためには、株価の上昇を正当化できるだけの

力強い企業業績の成長が不可欠だということです

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チャートの示す未来と、現実の課題

今回ご紹介した分析は、あくまで過去のチャートパターンに基づいた一つの可能性です。テクニカル分析は未来を100%保証するものではなく、常に逆のシナリオも想定しておく必要があります。

しかし、「レンジを抜けたら50%上昇する」という過去の規則性が、これからの未来でも繰り返されるのであれば、私たちの想像を超える株価が待っているのかもしれません。

このテクニカルな視点を頭の片隅に置きつつ、今後の日本企業の業績や金融政策といったファンダメンタルズの動向をしっかりと見守っていくことが、これからの投資戦略の鍵となりそうです。

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harukami
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はるかみです!投資歴は20年ほど! 初めての投資は小学生の時に買ったピクセラという会社でした!(笑) FXや株式投資で何度も大損失を出すも、そこから得た学びで今では年単位で敗北はなし! 常に投資研究をモットーに一緒に頑張りましょう!