こんにちは!
はるかみの投資研究室へようこそ!
今回は
五大商社徹底比較!
狙うべき会社はどれだ?
というテーマでやっていきたいと思います!
ここ数年、世界的なインフレや資源価格の上昇、円安傾向などを背景に、五大商社の業績が絶好調でした!
その結果、株価もガンガン上がっていましたよね。
特に、投資の神様ウォーレン・バフェット氏が五大商社株を購入したというニュースはかなり話題になり、商社株への注目度が一気に高まりました。
ただ、最近はちょっと状況が変わりつつあります。
資源価格が一息ついたことや、世界的な景気減速の懸念、さらには利上げ局面も終わりが見えてきたことで、市場全体のムードがややネガティブに。これを受けて、五大商社株も高値圏から少し調整が入っています。
調整の幅は銘柄によってさまざまですが、ピーク時から20%以上下げている銘柄もあります。こうなると配当利回りも高くなって投資妙味がでてきますね!
株式購入時に絶対分析する8指標
はるかみが重要視しているポイント別に分析していきたいと思います!
- コロナの最安値からの上昇率
- PER
- ROE
- ROIC
- FCF(フリーキャッシュフロー)
- FCFイールド(FCF÷時価総額)
- EPS5年のCAGR
- PEG(PER÷EPS5年のCAGR)
この8点から分析していきたいと思います。
とはいえ、なんで?っていう部分が多いと思うので、まずはこのはるかみが大事にしている指標について解説した後に、それぞれ5大商社の中身をみていきたいと思います!
コロナの最安値からの上昇率
コロナの最安値は大体2020年3~5月辺りに底をつけていることが多く、そこから商社株は上昇の起点を作りました。
はるかみが伊藤忠商事を購入したのもその辺りです。
既に3倍以上の株価になって500万円以上の含み益と9.24%の配当利回りをもたらしてくれています。いかに株は買い時で決まるかというのが分かりますね!
その起点となったところから上昇幅が少ない銘柄のほうがまだ伸びしろがあるかもしれないという仮説に基づいてこの指標を取り入れています。
とはいえ伸びていないには理由があるはずですので残りの指標と比べて分析することが重要です。
PER ROE ROIC
これは別記事で解説してますのでそちらを参照ください。
FCF(フリーキャッシュフロー)、FCFイールド
今回のフリーキャッシュフローの定義は、営業CF-投資CFにしたいと思います。
(実際には資本的支出 (CapEx)を使う場合が多いです)
このFCFでは、企業が事業活動で得た現金から運営や投資に必要な支出を差し引いた、自由に使える現金の額をはかることができます。
成長のための再投資や株主還元(配当・自社株買い)の余力があるかどうかにも使えます!
FCFイールドはそのFCFを時価総額割ったもので株価に対してのキャッシュフローがどれくらいあるかを見ています。
他にもよく使うのは売上高に対する営業CFやフリーCFの倍率などですね!
EPSのCAGRとPEG
CAGRは年の平均成長率でEPS(1株あたりの利益)が5年間でどれくらい成長しているかを見ていきます。
またPEGというのは、PER÷EPSのCAGRで計算することができPERに対して割安かどうかをはかる指標になっています。
このPEGの計算のEPSを5年のCAGRにしようと思います!
サイトによっては(バフェットコードさんなど)PEGの表示はありますが、EPSが2年間のCAGRだったりと少し曖昧な数字になるので自分で計算するほうがよきです!
という感じで少し専門用語も多く難しそうに感じるかもしれませんが、かなり大事な指標でかつ5大商社の比較のように競合他社と横並びにして比べる際には最も大事ではないかなと思う主要な数字ですので、皆さんも是非使ってみてください!
はるかみは株式を買う際は大体このような表を自分で作って分析していることが多いです!
五大商社徹底比較!割安銘柄を探せ!
ということで先述した内容をはるかみがまとめてみたのでまずは下の表を見てみてください。
三菱商事 | 伊藤忠商事 | 三井物産 | 住友商事 | 丸紅 | |
コロナ上昇率 | 260% | 302% | 367% | 198% | 400% |
PER | 10.8 | 12.7 | 10.5 | 7.7 | 7.9 |
ROE | 10.4% | 14.3% | 14.3% | 8.9% | 13.9% |
ROIC | 7.46% | 9.54% | 9.89% | 5.52% | 9.19% |
FCF(億) | 11000 | 8837 | 6752 | 3358 | 3040 |
FCFイールド | 9.8% | 8.6% | 6.9% | 8.2% | 7.9% |
EPS5年 | 17.9% | 16.37% | 24.65% | 16.34%(6y) | 16.81% |
PEG | 0.6 | 0.77 | 0.42 | 0.47 | 0.46 |
計算するのに結構な時間かかりました(笑)
こう見ると概ね三井物産がトータルでいい数字を出しているようにも見えます。
とはいえ王者の三菱商事は圧巻のFCFです。
(ちなみにFCFイールドが9.8%というのはかなり魅力的な数字です)
特に三菱商事に関しては最近の下落が大きいためコロナ後からの上昇率が他社に比べて低く狙いやすいポイントかもしれません。
その逆に三井物産はいい数字を出している分上昇率も一番高いですね。
こうやって再度大手企業を分析するとよくできているなぁと思います。
どういうことかというと、どこか一つの銘柄が特別安くなるなんてことはあまり起きないということです。
株式投資をする際には市場価格と本質的な価格に差が生まれた時が狙い目だと思っています。即ちこうデータで比較した際に際立って安いと思えるような銘柄を見つけたいわけですね。
ただこれが大手銘柄になればなるほど、この銘柄群を研究してる人は多く市場価格との乖離が生まれづらくなっています。
なので暴落時やパニック売りの際には強く狙っていける銘柄だと思います。
僕自身の勝へのロジックの一つに
暴落時やパニック時は歴史的な優良株を
平常時にはあまり目を向けられてない割安株を
狙う
というのがあります!それでいうと前者が5大商社株などですね。
結論としては、狙うべき銘柄というよりポートフォリオ的にも全体的に買っていくほうがバランスが取れそうに感じました。
(はるかみは5社の内、4社をホールドしてます)
どうしても一社を狙うとしたら三菱商事か三井物産かなと思います。
逆に商社株を狙うリスクとして
・資源価格・コモディティ市況の調整
・中国経済減速・新興国需要の鈍化
・米国・欧州の利上げ長期化や景気後退懸念
・円高傾向や為替リスク
などが考えられますが、分析結果を見てもらえれば分かるように日本の平均PERは15倍程度に対して商社株は10倍以下、FCFも高くPEGも低いとなれば結構割安だなと感じます。
ファンダメンタルだけでなくチャート次第にもなりますが、
三菱商事で言えばこの2400円ゾーン辺りまでは様子見するしかないかなと思います。
この辺りにくるとはるかみも買い増しするかもしれないので、その際はTwitterかYoutubeにて報告するようにします!