以前のYoutubeライブ中に質問で
「企業の分析って具体的にどういうことされるんですか」
と頂きました。
この回答を含め決算書を見てもなにを重要視すればいいのか分からない、財務諸表も難しくてなかなか読めないという方のためにシンプルかつ実践的な分析方法を研究してみたいと思います!
Youtubeの動画はこちらか!
財務諸表の最重要チェックポイント
では、まず愛用させて頂いてるバフェットコードさんのハーモニックドライブシステムズを見ていきましょう!
最初に見るべき点は、間違いなく
- 時価総額
- 売上
- 営業利益
- 純利益
です。当たり前のように思うかもしれませんが、当たり前すぎて分析を続けていると軽視しがちなことがあります。最終的な投資判断も細かく決算書を分析した上で、上記の4つが決め手となって投資することが多いです。
他社との比較検討
分析で大事なのは、同業他社との比較検討です。
どれが競合なのか分からないという場合でも、バフェットコードさんの下のほうを見てみると
このように類似企業を出してくれています。とはいえ、今回のお題の会社はなかなか比較しづらい会社ではありますが…!なんでどんな会社を題材にするねんってツッコミ待ちです(笑)
ここで重要なのが、比較する際は「額」ではなく「%」を意識することが大事です。
営業利益額ではなく営業利益率ということですね。
また、会社全体で比べた場合には他の事業の売上まで入ってくるため、類似企業の決算書も開いてセクター毎に分析するのがいいかと思います!
はるかみの分析の方法として例えば、同セクターでの会社AとBがあったとして
- 営業利益率がA社は20%、B社は16%
- 営業利益額はA社が100億円、B社は200億円
- 時価総額はA社が1000億円、B社は2000億円
と仮定します。この場合A社もB社も営業利益額の10倍の時価総額がついているわけですが、実際には収益性が高いのはA社となります。
(営業利益率が高いため、同じセクターでも上手く利益を出せている可能性が高い)
こういう場合に一つの投資アイデアとして、
A社を「買い」B社を「売り」とすることでバランスの取れた投資ができそうな気もしますよね!
これを今は営業利益率で比較しましたが、流動資産や流動負債、自己資本や配当など色々な側面で比較することでどちらかの会社との優位性の乖離を見つけることができるはずです!
難しい財務諸表の用語
流動負債や自己資本など決算書には難しい単語だらけです…(笑)
しかも会計基準が日本のものであったりアメリカのものであったりIFRSのような国際的なものであったり…
(ちなみにIFRSに足並みを揃えようという動きはあります)
それによって数値が変わってきたりするものです。
これを聞くともっとやる気がなくなってくると思いますが、日経新聞を読んでたら初めは分からない単語だらけなのにだんだん読めてくるのと同じで、継続して決算書を見てもらうと少しづつ見えてくるものがあると思います!
1週間に1銘柄でもいいので、是非読む癖をつけてみてください!